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オフィスを選ぶ時代【232号】

 政府の緊急経済対策が功を奏したのか新型コロナウイルスの感染拡大が一先ず収束に向い経済が少しだけ、回復に向かい始めた様です。しかしながらこの状況下で倒産件数、失業率も今後増加が続く傾向であるのも事実です。
 今後は、この状況下だからこそ新しいビジネスチャンスも多く発生していると感じています。今こそ起業チャンスではないかと思います。起業の際に必要となるファクターは色々有りますがその一つとして、「オフィス」の選択があります。
 「オフィス」は実務を行う場所であり、また、法人設立登記の本店として必要になります。そこで様々なタイプの「オフィス」が選択可能となっています。

自宅兼オフィス
 
・住居の一部をオフィスとして利用
 ・オフィス付き賃貸住宅

バーチャルオフィス
 ・実態はなし(入居しない)
 ・住所地としてや電話番号、ファックス番号(転送)を借りる

コワーキングスペース
 ・特定の場所に拠点が必要な場合
 ・机、座席は流動的で固定しない
 ・会員制の図書館等の様なイメージ

シェアオフィス
 ・大きな事務所を複数人の起業家・事業家で一定のルールで同居
 ・共有スペースと占有スペース(間仕切り等)がある

レンタルオフィス
 ・個別(鍵付き)に仕切りのある固有空間を借りる
 ・ミーティングルームやラウンド等は共有又は、タイムシェア

賃貸オフィス
 ・単独で独占してスペースを賃借する
 ・物件が多種多様で内装等も自由度があり、選択が広がる

※上記は一般的に、負担(費用)が少ない順に記載しています。

 

スタートアップにはシェアオフィス・コワーキングスペース

 法人登記の本店として、またビジネスの拠点等としてオフィスが必要になります。自宅から始める方に多いかと思いますが、オンとオフの切替も難しく仕事を始めると来客や打合せが増加して、自宅住所を公開することになるなどのデメリットが発生します。
 このような状況下で、事業規模や業務内容も、賃借オフィスを選択するほどでもなくローコストで、諸問題を回避することが可能な「シェアオフィス」「コワーキングスペース」は開業初期におすすめといえます。

「シェアオフィス」
  一般的には、企業や個人でそれぞれの専有スペース(机1つ、椅子1つ程度)を確保しつつ、フリースペース(共有
 スペース)で複合機(レンタル)やミーティング室をタイムシェアで利用することが出来ます。

「コワーキングスペース」
  特定の座席などに縛られることない状態で、他の利用者と執務スペースを共有する形態で、シェアオフィスも広い意
 味でコワーキングスペースということになると思います。
  この様なフリースペース等では、コミュニティが存在している事が多いため、自分に合った選択が重要になります。

【メリット】

開業費を抑えることが出来る
 ・初期費用(保証金、家賃)が安い

設備が充実している
 ・購入コストだけでなく、選択の手間も省ける
 ・最新設備や3Dプリンターを備えた施設あり

起業家とのコミュニケーション
 ・開業間もない方も多く、フリースペース等でのコミュニケーションからビジネスアイディアが生まれる事もあり。そ
 の水に合うかどうかを事前に要調査

【デメリット】

解決しがたい問題もあり
 ・スペースに制限あり
 ・セキュリティの備え(自己防衛)
 ・固定電話回線・倉庫が必要な場合は制限有
 ・社会的な信用一部不安(口座開設、融資)

 

 多様な環境のもと様々な働き方があり、起業&企業が求めている多様性に対応すべく、サービスも充実しています。ioTテクノロジーを駆使したオフィスもオープンしており、スマホで照明・空調設備のリモート操作や、ラウンジなどの共用部分のリアルタイム動画にて混雑状況の確認などの見える化、受付業務(レセプション)来客取次・ミーティング室へ案内(ティーサーブ付き)、郵便・宅配の受取などの対応やフリードリンク、お茶菓子程度の提供、家具や事務機のレンタル、ショートプラン2~3ヶ月のプランなど、この様にニーズに合わせたサービス提供が益々進んでおります。顧客のニーズに応えることにより、日々進化している事に驚かされるばかりです。

(新堀)

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